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声援

  移籍話

 電話の主は、仙台の強化部長からだった。

 「水戸の強化部長には事前に話をしているから安心してくれ。開幕戦から注目していて、実はJ1争いのこの時期にどうしてもFWがほしいとおもって、どうだろうか、君はもともと東北にいたから仙台にくるのは?もちろんすぐにとは言わない、いい返事をきたいしているよ。くるなら、今よりもいい待遇で迎えるつもりだから」

 仙台の強化部長は僕に移籍してこないかと聞いてきたのだ。僕は驚きを隠せずにいた。やはり年齢的にいつかはJ1にいきたいという気持ちはあるが、なにせ今は降格の危機にあるだけにすぐには返事は出せずにいた。僕を拾ってくれたのは水戸であり、プロへの門をたたいてくれた。しかし僕には時間がない。しかも仙台は現在3位で、このままいけば入れ替え戦を得て、もしかしたら来年J1にいくかもしれない。しかし今、水戸をでれば、FWがいいなくなり、チームはJFLに降格するかもしれない。僕は練習中から迷っていた。それはプレーにでて、その都度、監督に怒られた。監督も理由をしっているだけに、「今は練習に集中しろ」とだけいっている。練習が終わると、僕は那珂川のほとりに座り、由美に電話をした。由美は仕事あがりらしく、僕の電話をきいてくれた。

 「なかなか連絡とれずにごめんね。元気かい?」

「元気だよ。今は部屋の片づけしている」

僕は仙台からのオファーに関して話した。

由美は何も言わずに聞いてくれた。

僕は悩み、思いを由美に聞いてもらった。

話しているうちに心から晴れていくようだった。

話し終わると由美は一言はなした。

 「水戸に残るべきだよ。」

僕は驚いた。てっきりまたこっちに帰ってくるんだね、というとおもっていたから。

由美は続けてこう話した。

「翔がここを出て行くとき、私はこの人の足かせになってはいけないと思った。だから仙台に来るのが私のためにもと考えるなら、それは間違っている。今、あなたを必要としているのは、水戸なんじゃないかな。だって、あなたを拾ってくれたのは水戸でしょ。だったら今でるのはおかしいよ。」

由美は力強く話してくれた。僕はその言葉を受け止め、仙台の強化部長に断りの電話を入れた。

 捨てられた僕は、捨てることはもうしないと

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