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声援

 運命の日

 J2最終日、

水戸市

の陸上競技場にベガルタ仙台を迎えた。相手の仙台は、負けた場合は4位となり、勝てば3位で入れ替え戦を迎える。それだけにモチベーションは高かった。いっぽうの水戸は、JFL降格のラインに対して勝てば、残留する順位となっている。負ければ、入れ替え戦に行くこととなっていた。形は違うが両チームとも非常に重要な一線となった。

 信じられないが、1年前まで地方でサッカーをしていた僕が、J2の得点王を確実なものにしようとしていた。

 

 断りの電話をしてから僕は何か吹っ切れたような気持ちで練習を重ねた。それが試合で結果となり、もう少しで形となっていこうとしていた。

 試合会場にバスがつくと、仙台サポーターの異様な声や雰囲気が包まれていた。どっちがホームかわからないくらいに僕らは敵地の気分でいた。バスをおりて足早に僕は更衣室へと歩いた。

 あれから由美とは連絡をとっていない。とりあえずこの試合を終えるまでは、サッカーに集中したかったからだ。もちろん由美もそれを感じてくれて、メールでの励まし以外は何もしなかった。

 試合開始の1時が近づくと僕は、胸がどきどきしてきた。どうなるかわからない。でも今は全力でいくしかないと。

 そして試合開始の笛がなった。

 前半から仙台はものすごいプレスで僕らに襲い掛かっていた。僕らはそれを交わすように前線に大きなロングボールを出し、それを仙台が跳ね返すような図式だった。

 監督も「とりあえず前半はたえるんだ」

そういうしかないくらい仙台は強敵だった。

 かろうじて前半は得点なしで終えたが、僕らは明らかに疲れていた。このままではやばいとおもっているが、今は疲れているみんなを休ませることだけを考えた。

 後半20分までは仙台も同じようにプレスをかけていたが、どうやら少しづつ疲れが出ているみたいだった。ベンチでは仙台は引き分けても平気ということがあったらしく、かなり弱めでもあった。そんな中、僕は相手選手と激突して担架で外に出された。軽い脳震盪で僕は意識が少し遠くに行くようだった。膝をつきながら僕は頭に水をかけながら、意識がしっかりするように目を開いて踏ん張っていた。しかし、疲れからか、僕は駄目かなと感じていた。

 そんなとき、ある声がスタンドから聞こえた。

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